先日、伊敷公民館の体育館にて「令和8年度 鹿児島県杖道講習会(伝達講習)・級審査」(主催:公益社団法人 鹿児島県剣道連盟)が開催されました。
現在、鹿児島には八段の先生がいらっしゃらないという事情もあり、地区講習会に参加した者の中から選任という形で、神之田さんと共に不肖ながら講師役を務めさせていただくことになりました。
会場には新しい仲間の姿もあり、教える立場とはいえ、独特の心地よい緊張感に包まれながらのスタートとなりました。
そんな中、受講者の方から非常に鋭い質問をいただきました。
「杖を持つ位置について、『4分の1』の手幅で持つという教えと、『7対3』で持つという教えがありますが、どちらが正しいのでしょうか?」
杖の全長は四尺二寸一分(約128cm)。
計算してみると、
- 4分の1の位置:端から32cmと解釈
- 7対3(30%)の位置:端から38.4cm
その差は、6.4cm。
しかし、武道における数センチは、身体の重心移動やテコの原理、手の内の冴えを大きく左右する決定的な違いです。
頭では理合を理解しているつもりでも、いざその違いと理由を言葉にし、納得していただける形で論理的に伝えるとなると……うまく説明しきることができず、己の理解の浅さ、未熟さを痛感させられました。
「人に教えることで、己の無知を知る」
まさにその言葉通りの一日となりました。
持ち帰ったこの宿題をもう一度自分の身体と理論で徹底的に検証し、次の機会には理合の核心を突いてスパッと答えられるよう、日々の稽古で研鑽を深めていきたいものです。
ご参加いただいた皆様、そして共に講師を務めてくださった神之田さん、本当にありがとうございました。
