杖(仕杖)と太刀(打太刀)とが相組み、必ず仕杖が打太刀を制する形の稽古です。
「実際に打ち合うのではないから」「形(かたち)だけを覚えれば良いから簡単」「実戦では役に立たない」なんて揶揄される。
でも剣道の高野佐三郎範士が説いた、形精神は、打つ部位は一応の約束ごとであって、剣道形を実施する時の心得や技遣いの本意は「どこからでもこい」「どこに来ても応ずる」という千変万化の応用にある。に相通じると思います。
それはジャズでいうところの「インタープレイ」と同じ。
複数のプレーヤーが、互いに感覚・感性やイマジネーションを刺激し合い、刻々と変化するその瞬間において「競合、共鳴、調和もしくは反発」を繰り返しながら「一瞬のサウンド」を、瞬間的に「煌めき」にする事と。
それには、互いに意識して繰り返すこことで、再現性を高める状態を日々大切にしているからではないのか?
先日の試合で、乱れ留で太刀を打ち落とした。
すかさず打太刀は目線を離さずに太刀を拾い、正面に切り付けてきた。
流石だと思った。
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